I Want to Climb Out of the Depths of Depression
鬱になった。 3か月ほど前からだ。 突然、何もしたくなくなって、寝てばかりいた。 抗鬱剤を飲んで様子を見ていたが、毎日、自殺したいとしか考えられなかった。
今は少し良くなって来たようで、起きていられる時間も増えたし、趣味のちょっとしたプログラミングなどはできるようになった。 でもまだ仕事には復帰できていない。 経済的にも苦しい。
鬱のどん底で何もできず何も感じない状態のとき、ふとメカニカルキーボードへの愛着を思い出した。 そこでこれを大切にしようと思い、キーボードに触って何か入力しようとした。 でも、何も言葉が出て来ない。 じゃあ無意味にタイピング練習でもしてみるかと思い、GNU Typistで少し遊んだ。 へとへとながら、最初のレッスンをゆっくりと少しずつやってみた。 しばらくの間、毎日できることと言えば、そのちょっとのタイピングだけだった。
何か意味のあることを書きたかった。 形だけでもやってみようと、テキストエディタを開いてみた。 でも何も書けない。 ふとテキストエディタ自体に思いを馳せる。 コンピュータでの日本語入力の方法は、めちゃくちゃ複雑だ。 入力メソッド(IME)がどう実装されてるかなんて考えると、憂いが酷くなる。
単純なテキストエディタの実装は無いものか。 そう思って調べてみると、最近はmicroというものがあるらしい。 microをインストールして初めて使ってみると、これはなかなか良いもののように思われて、思わず表情が動き、私は不意に微笑んだ。 良いなこれ。 こんな風に表情が動いたのは3か月ぶりだ。 そこでしばらくこのmicroに執着してみることにした。
(続く。)