Micro: A Gentle Text Editor for the 21st Century
Linuxのターミナルのテキストエディタと言えばVim🔗かEmacs🔗が定番だが、これらは慣れてないとまったく使えない。 慣れてなくても使えるnano🔗もあるが、これは機能がとぼしい。
そんな中で、micro🔗は初めて触っても直感的に使えるし、機能もそこそこ豊富なので、注目を集めている。 初めてmicroを起動しても、良く見れば常にヘルプの案内が表示されてるので、やさしい英語が読めればエディタ内で使い方を知ることができる。 また、いきなりWindowsのメモ帳のつもりで使っても、操作感が似てるし、マウスやクリップボードにも対応してるので、だいたい大丈夫だ。 シンタックスハイライトやプラグインでの拡張にも対応してるので、ソフトウェア開発などにもそこそこ使える。 もちろんVimやEmacsほど高機能ではないが。
ターミナル用のもので、こんな優しいテキストエディタが登場するなんて、20世紀には考えられなかったことだ。 21世紀になり、Windows派のエンジニアたちがLinuxにも触る必要が生じたのが、大きな需要の転換になったのだと思われる。
また、これは私の感覚的なものに過ぎないのだが、microがGo言語🔗で作られていることが、この優しさを生んでいるのではないかと思っている。 Goで作られたソフトウェアには、何か共通したやわらかさや優しさを感じるのだ。 元々Goは開発のしやすさを求めて作られた言語なので、ソフトウェアの開発者たち自身が優しさに包まれている。 それが作られるソフトウェアの優しさを生んでいるのだろう。
(続く。)